「SSI工法」についてご説明します。
構造物の塩害対策「SSI工法」
株式会社ジェイアール総研エンジニアリングと業務提携し、構造物の塩害対策「SSI工法」(高性能防錆材使用)を提供しています。
「SSI工法」は、(公財)鉄道総合技術研究所と旧日本道路公団試験研究所との共同開発による塩害抑止工法です。
コンクリート中の塩分に直接作用する「塩分吸着剤」を活用して、他の防錆工法では実現できない3つの特長により、抜本的かつ長期的に塩害を抑止します。
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鉄筋の錆は、ケレンによって完全に除去することは不可能です。鉄筋表面の残存錆層に存在する塩分を吸着し、
錆の進行を抑止します。
2 塩分吸着剤を含む防錆剤は、鉄筋表面やその周辺のコンクリート躯体中の塩分を低減し、コンクリートの品質を改善します。
3 「SSI工法」は、コンクリート躯体と同質のポリマーセメント系材料で構成し、部位や環境を考慮した材料選択により高耐久性能を実現します。
※弊協会を運営するFCR株式会社は塩害対策工法協研究会の正会員です。
簡易防錆法
簡易防錆法は、塩分吸着剤を活用したSSI工法の考え方をベースに、露出鉄筋に対して応急的な小断面欠損修復型の補修法です。
コンクリート構造物・建築物・電柱などの露出鉄筋を防錆化し、併せて遮塩性を付与した修復材により、手軽な防錆処理を可能にしました。
◆特長◆
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本法は「防錆スプレー」と修復用の「手もみモルタル*」の施工を原則とします。
(*手もみモルタルを使用しない場合は、「保護ラッカー」を施工します)
2 防錆スプレーに含まれる塩分吸着剤が鉄筋の腐食を抑制します。
3 手もみモルタルに含まれる塩分吸着剤が塩分などの侵入を抑制します。
CSCシステム
"CSCシステム"は、通常のケレンでは除去できない残存錆中の腐食性物質に直接作用して無害化することによって、厳しい環境から鋼材を守る画期的な高防錆塗装システムです。
◆特長◆
下塗材(下地処理剤)防錆コートFは、塩分吸着材[イオン交換能を持つカルシウム・アルミニウム複合水酸化物]を含む特殊な防錆材で、鋼材の腐食を長期的に抑制します。
中塗材防錆コートPは、弱溶剤エポシキ系樹脂塗料、上塗材防錆コートTは、アクリルウレタン系樹脂塗料・フッ素樹脂塗料を用意しており、優れた耐候性を発揮します。