FCRライナー工法(標準タイプ)
わしが人間ドックを受けた結果、身体が変形していて管上部に欠損がある(AA)、全身に複数のひび割れが発生している(A1)、関節に軽微な食い違いがある(C)という状態で、運転保安に対する影響があり、変状の程度は重大と判断され、緊急に措置ということになった。
そして、わしは2週間後にアンチエイジング手術(FCRライナー工法)を受けることになった。
今回はその時の話をするとしよう。
まずは管の簡単な清掃から始まった。
わしの住んでいるところは洗浄用の車両(高圧洗浄車、強力吸引車)が近接できないため、300m離れた車両からホースをのばし、遠隔で簡易清掃してもらった。
そして、FCR技師が胃カメラ(FCRカメラ)を背負い、わしのところまで来てくれて、手術前の状態を収録してくれたんじゃ。
いよいよ、手術じゃ。
まずは管にシート(スリップシート)を入れた。
そのあとに繊維に樹脂を染み込ませた風船(FCRライニング材)を引き込んだ。シートは風船(FCRライニング材)に傷がつかないように保護するためのものだそうだ。
引き込んだ風船(FCRライニング材)の両端に栓(端部プラグ)を取付け、中に空気を送って風船(FCRライニング材)を膨らませて定められた温度と圧力の蒸気を送って硬めた。
硬まったことを確認して、硬まった風船(FCRパイプ)の両端をきれいに仕上げて終わりじゃ。
管の中はまるで新品のようにきれいじゃ。
手術時間はたったの8時間。
わしは、また元気に列車の安全、安定走行を線路の下で支えられるようになったのじゃ。
補修前 | 補修後 |
施工状況
ライニング材引込み | 加熱硬化 | 補修完了 | ||
施工工程
【1.簡易清掃】 | |
高圧洗浄車で伏び内を簡易清掃。 | |
【2.調査】 | |
伏び用カメラで、施工前の伏び内の状態を調査。 | |
【3.ライニング材引込み】 | |
FCRライニング材を伏び内に引込む。 | |
【4.硬化】 | |
FCRライニング材を空気圧で拡張させた後、蒸気を供給し、硬化。 | |
【5.管口仕上】 | |
FCRパイプの両側管口仕上げ。 |